『The Luncheon』by Somerset Maugham ②
サマセットモームの『ザ・ランチョン』という短編です。
『フォイヨ』はフランスの上院議員が食べるようなレストランで、私の財力では高すぎる店なのでそこに行こうと考えたことさえなかった。
しかし私は褒め言葉をいただいておりましたし、女性にダメだということを覚えるにはまだ若すぎて、学んでいなかった。
ほとんどの男性が、女性にノーと言うことを覚える頃には歳を取りすぎていて、自分たちの言うことが、女性にとって、あまり重要でなくなると言うことを付け加えておきましょう。
私には月末までなんとか持ちこたえる80フラン(ゴールドフラン)があったけれども、質素な昼食であれば、15フラン以上はかからないはずだった。
次の二週間コーヒーを飲まなければなんとかやれるだろうと思った。
フォアイヨで木曜日に12時半にお会いしましょうと返事を出した。
彼女は期待したほど若くはなかった。見た目は魅力的というよりは、むしろ堂々としていました。
実際のところ40歳だった。(魅力的な年齢だが、一眼見たところで、にわかに相手を圧倒するような、情熱を掻き立てるようなものではなかった)
彼女は歯の印象があった。白くて大きくて歯並びが良くてそして実際に必要な以上に多い印象があった。
彼女はおしゃべりだった。けれども、彼女は私について話したがっているように見えたので、一生懸命に気をつけて聴く心構えでいた。