亀田音楽専門学校season2【第七回 ハモハモ大作戦】
取り上げた楽曲一覧 - 亀田音楽専門学校 SEASON 2 - NHK
ゲスト講師 = ゴスペラーズ
「わたしも、あんなふうにハモれたら・・・」
歌うまの必須スキル『ハモリ』。皆さんはできますか?なんとなくやってますか?
今回は『ハモリ』の仕組みを理解していきましょう(・∀・)
まず、ハーモニーの種類には大きく分けて3種類があります。
①3度ハモ ②まっすぐハモ ③ウーアーコーラス
それでは1つずつ勉強していきましょう。
①3度ハモ
=主旋律から3度上の音を拾って奏でる♪
⇒『ド』の3度上は『ミ』になります。なんで『ファ』じゃないのかというと、まだ『ゼロ』の概念が西洋に無いまま理論が成立したからなんです!うんちく
真夏の果実/サザンオールスターズ(Cover) - YouTube
『四六時中も好きと言って~』のサビ部分から『3度ハモ』が始まります。歌詞を含めた感情が倍増する効果があります。
②まっすぐハモ
=同じ音が続く。主旋律との距離が行ったり来たりします。
『わたし待ーつーわッ いつまでも待ーつーわッ』をお聴き下さい。片方が主旋律を奏でて、もう片方が変化の少ない音を歌ってますよね?これが効果的です。
どんな効果があるかというと、①3度ハモの時は感情が同じ方向を向いていたのに対して、②まっすぐハモの場合は相反する感情が同居している効果が得られます。
「待つわ」と言いつつも、「来ない」という悲しさが伝わってきますよね。
③ウーアーコーラス
=母音の「ウ」「ア」を使ったハモリ。情景・背景を浮かび上がらせます。
『~誘い涙の―』から始まるのが『ウーアーコーラス』です。
①3度ハモ②まっすぐハモでは、主旋律との相関関係がそれぞれの効果を生み出していましたが、この『ウーアーコーラス』では、主旋律を引き立てるために後ろに回る役割をしています。
※この『いとしのエリー』、実はJ-POPの妙技が詰まっているんです。
サビの始まり『笑ってもっとベイビー』から『誘い涙の』までは①3度ハモを使って、後半は③ウーアーコーラスなんです!こうして感情表現を巧みに操るのがJ-POPなのでしゅ!
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さて、今回のゲスト講師ゴスペラーズさんといえば、名曲『ひとり』!あの名曲のコーラスはどうやってつけたのでしょうか?
=なんでも、②まっすぐハモを基底として、リードボーカルの束を太くしたかったようです。
それではお聴き下さい。『ひとり』♡
【総括】
ハーモニーとは音楽を彩る最高のテクニック!技術を身に付ければハマること請け合いでしゅ!